伊計大橋


自分嫌いのマニ


マニ:こんにちは、キジムオバーさんはいらっしゃいますか?

オバー:ハイハイ、わたしがキジムオバーですよー あら珍し同性のお客さんは久しぶりね。

マニ:はじめまして、マニっていいます。レオさんの紹介でやってきました。

オバー:あらあら、レオの彼女⁉

マニ:違いますよー 同じ渡り鳥グループの仲間ですw なんか最近レオさんが変わった感じしたので、聞いたらキジムオバーに話を聞いてもらったって…

オバー:わたしに話を聞いてほしいってことねw でもわたしに頷くだけを求めるなら、ややめておいたほうがいいとおもうけど大丈夫?

マニ:大丈夫です!! レオさんに聞いて覚悟できてます!!

オバー:なんか道場にみたいになってきたわねw それじゃ「伊計大橋」に飛びながら話を聞かせてね

マニ:はい!! よろしくお願いします。



【伊計大橋レビュー】

オバーとマニがやってきた伊計大橋。海中道路から宮城島を経て伊計島へゆくためのこの橋は、かつて沖縄三大赤い橋の一つとして人々に親しまれてきました。

伊計島側の橋のそばには「伊計グスク」もあり、パワースポット巡りで沖縄を訪れる方にも人気スポットとなっています。

伊計大橋から眺める海の透明度は離島だけあって抜群!! 訪れる際には、深い青とサンゴで輝くエメラルドグリーンの海のコントラストをご堪能ください!!



マニ:わたし、すごく他の渡り鳥の目が気になるんです

オバー:あー エロい目で見られるのが嫌なのね、同性だからその気持ち良ーく…

マニ:違います!! その逆なんです

オバー:えっ⁉ どういうこと?

マニ:おばーさん、水面に移った自分の姿見たことありますよね?

オバー:毎日見てますよ

マニ:わたし、自分の姿に自信がもてなくてつらいんです。

オバー:えっ⁉ なんでまた⁉





マニ:小さな頃は気にならなかったんですが、ある日とつぜん自分姿が周りに比べてすごく劣っているてことに気が付いたんです。

オバー:マニさんはオバーがみてもベッピンさんの部類に入ると思うけど?

マニ:でも、そういいながらみんな裏で笑ってると思ってしまうんですよ。

オバー:かなり思い込んでるようね、それでみんなに実際容姿のことでいじめられたりしたの?

マニ:そういうことはないですし、皆さん優しい言葉をかけてくれるんですが、それを信じることができないんです。

オバー:その様子だと周りの人もけっこう困らせたんじゃない?

マニ:はい、今でも迷惑かけてると思ってます。だから色々勉強して、いろんな方の話を聞いて、何か自分が変われるヒントが欲しくて旅を続けています。

オバー:なるほど、知識は十分備わっているというわけね

マニ:でもまだ変わることができてないから、足りないような気がして、どこまでいっても終わりが見えなくて…どうしていいかわからないんです





オバー:マニさんその知識、使ったことある?

マニ:まだ足りないと思ってるので、使ったことないです

オバー:それだと変わらないねぇ

マニ:でもちゃんと準備しておかないと、失敗したら立ち直れないような気がして…

オバー:確かに、わたしたち渡り鳥が飛ぶことに失敗したら生死にかかわるし、その気持ちはわかるんだけどさ、でも飛ばないことを選択してもご飯を食べられなくなるから、やっぱり生死にかかわるでしょう⁉

マニ:確かにそうですね…

オバー:何か行動を起こすときに、リスクを考えるのは当然だとオバーも思いますよ。でも変われるチャンスがあるリスクにチャレンジしないのは、ちょっともったいないかな。





マニ:知識は使わないと意味がないって教わったことがあります…

オバー:やっぱり知ってたわねw この橋、人間の度胸試しスポットなのよ

マニ:この橋から海に飛び込むんですか?

オバー:そうなのよ、バカでしょ⁉ この橋できた由来知ってたら飛び込まないわよ

マニ:どんな由来があるんです⁉

オバー:この島と島の間の海流ってけっこう流れが速くてね、昔から流されてなくなる人が後を立たなかったの。それを減らすためにできたのがこの橋なの。

マニ:なるほどです。

オバー:でもね、この橋ができる前にこの海を渡った人達は、度胸試しなんかじゃなく、生きるために渡ったんだとオバーは思うのよ。

マニ:生きるため…わたしたちも魚を捕まえるために海に飛び込むことがありますね…

オバー:そう、おぼれてしまうリスクを考えもせず、生きるためにね☆





マニ:あっ⁉、わたしも考えずにやってました!!

オバー:やっと思い出してくれたかな?

マニ:はい、まずは今ある知識だけで、どれだけ意識を変えていけるかチャレンジしてみます!!

オバー:えらい!! それじゃその知識にもう一つ付け加えておいて

マニ:はい、教えてください

オバー:今までの自分を否定しないこと

マニ:否定しない…ですか⁉

オバー:そう、むしろ赦してあげなさい。マニさんが自分自身を赦すことが周りへの感謝にもなることを覚えておいてね

マニ:はい!!

オバー:オバーへの感謝は小魚でいいからw

マニ:泳ぎ方の知識を仕入れてからでいいですかw

オバー:赦すw



END