タケの下心
タケ:オバー、いるねー⁉
オバー:はいはい、なんだタケかい
タケ:おいおーい、ひどい扱いだなw
オバー:だってアンタここのところ、毎週やってきてるじゃないか?
タケ:既に客じゃないってかw
オバー:もともと客じゃないだろう⁉
タケ:そりゃそうだ、それより今日はどこ案内してくれる?
オバー:またかい⁉ あんまり外に出たくないんだけど…
タケ:そこをなんとかw
オバー:それじゃ「恩納の道の駅」辺りをブラブラ飛んできますかね…
タケ:オバー投げやりすぎw
【恩納道の駅レビュー】

オバーがタケを連れてやってきた恩納村入口にある「恩納の道の駅」は仲泊という地域にあり、この海域の海は沖縄を訪れる人たちが、「エメラルドグリーン」という海の美しさを表す言葉を強く実感する場所でもあります。
沖縄を代表する道でもある58号線、実は海がみられるように海岸線を通るのは、ここからだったりするんですよ。
北部へ向かう読谷村の坂を下りきったその先に突然現れる海の輝きは、長く沖縄に住んでいる地元民でさえ、「北部にきたなー」って実感するのです。
タケ:ここの海さ、青とグリーンの差がすごくて、吸い込まれそうになるね
オバー:ホント、海ってこんなに輝くんだよって教えてくれてる感じがいいのよ
タケ:ここの夕日キレイだろうなー
オバー:凄くキレイだよ、でもとうぶん夕日はいいかな
タケ:ツヨきてたんだってね…
オバー:なにも老い先短いババーのことになんてこなくていいのにね…
タケ:それだけオバーのこと好きだったんだよ
オバー:この世は不公平だ。ワタシみたいなオバーがのうのうと長生きしてると思えば、まだまだこれからってヤツの終わりがやってくる…
タケ:残酷だよね

オバー:この世にはワタシに悲しい世界を見せたいヤツがいるんじゃなかって思うことすらあるよ
タケ:いたら怖いなw
オバー:いないよw それは知っているさ。知っててもどうしようもない時だってあるんだよ…
タケ:オバー、なんかいいね。
オバー:ないがだい⁉
タケ:オバーってなんでも知ってて、いろんなこと「赦し」てくれて、完全無欠って感じなんだけどさ、今はそうでもない。悩んでて俺たちと同じなんだなってね
オバー:無理をしないようにしてるだけださ
タケ:どういうこと⁉

オバー:つらいとき、悲しいとき、苦しいとき、マイナスの感情は色々あるけど、だからってそれを押し殺すのはダメなのさ
タケ:でもさ、そういった感情を誰かに見せるのってつらいこともあるゃない?
オバー:弱さを見せることを恥ずかしいとか、みじめだと思うなら無理してたかもしれないけど、オバーはそもそも自分が弱いことを知ってるのよ。
タケ:隠したくならないの?
オバー:隠してて、よい生き方をしてるヤツ見たことなのでね
タケ:隠してると良い生き方ができなくなる…か。
オバー:どうだい、意外と冷静だろ⁉ 可愛げがないくらい
タケ:まぁオバーが可愛かったら、それはそれで困るww
オバー:失礼なヤツだねw

タケ:でもオバーが前に、毎日を悔いなく生きなさいっていって、いってたのどういうことだろうってずっと思ってたけど、今ならわかるような気がする。
オバー:今のワタシを見ての感想かい⁉
タケ:です☆
オバー:こんな状態のアタシを見てそう思えるタケもすごいよ。若しがアンタくらいの頃はもっとダメダメな渡り鳥だったからw
タケ:キジムオバー様に「赦し」ていただき光栄です☆
オバー:こちらこそ、心配かけてごめんね。遠くから遥々駆けつけてきてくれてありがとう。
タケ:いえいえ、気になさらずに。下心があってきてるだけですから☆
オバー:どういうことだい?
タケ:オバーのとこに訪ねてくる、かわいいメス鳥を紹介してほしいなってw
オバー:…帰れ!!
END