カキと不安と好奇心と
カキ:すいません、こちらはキジムオバーさんの巣ですか?
オバー:はいはいはいー どちらさま?
カキ:はじめまして、このたびゴジの渡り鳥チームに入れてもらったカキっていいます
オバー:ゴジんとこの仲間かい、しかしアンタのところは皆で一緒に行動しない渡り鳥ばかりだねw
カキ:www たしかにそうですね、僕も今までいたチームとはずいぶん勝手が違うんで戸惑ってますw
オバー:みんな個性的だからねw
カキ:実はその件でお話を聞いてほしくて…
オバー:いいですよ☆ どこか行きたいところある?
カキ:「北名城ビーチ」にいってみたいです
オバー:またずいぶんマニアックなとこ行きたがるねw それじゃついておいで!!
カキ:はい、よろしくお願いします!!
【北名城ビーチレビュー】

カキがオバーに案内をリクエストした「北名城ビーチ」。実は地元民でも知る人ぞ知るマイナー天然ビーチでもあります。
ビーチのそばまで車で行けるのは便利ですが、天然ビーチであるがゆえに管理がされていないため、シャワーや更衣室といた設備がありませんので注意が必要。
干潮時には歩いてゆける3っつ連なった岩はパワースポットとしても有名で、特に一番大きな岩、実は… 続きは本編でご確認ください♪
カキ:僕、今までいろんな渡り鳥のチームを渡り歩いてきたんですよ
オバー:鳥なんだから飛んで渡れば良かったのにw
カキ:言葉のアヤです!! ちゃかさないでください
オバー:ごめんごめんw で、ゴジんとこのチーム、居心地悪いのかい?
カキ:居心地はいいですよ、今まで所属してたチームと比べても良すぎるくらいです
オバー:不満はない、でも不安はある。ってところかな?
カキ:そうなんです。今まで所属してたチームはそれぞれの役割がしっかり決まってて、責任の範囲なんかもうるさかったんです。
オバー:決められたことをこなすことは比較的できるもんだからね
カキ:そうです

オバー:でもそんなチームで上手くいかなかったんだろ?
カキ:はい、今までのチームでは任されたことは必ずやらないといけなかったから、その期待に応えられるかどうか、いつも不安でした。
オバー:おやおや、カキは不安を探す天才だねw もしかしてホントは不安が好きなんじゃないの?
カキ:そんなことあるわけないじゃないですか!! 夜も寝られなくなるくらいつらいのに…
オバー:それはつらいわね、でも不安ってないよりはあるほうが自然だから
カキ:そういうもんですか?
オバー:そうよ、それに不安の正体って知ってる
カキ:知らない知らない、教えてください。
オバー:不安の正体はね「好奇心」なの☆

カキ:好奇心って、ワクワクするもんなんじゃないですか?
オバー:一般的にはそうねw
カキ:不安でワクワクするなんて聞いたことがないです
オバー:カキはいまのチームに好きなメス鳥いる?
カキ:な、なんですか急に⁉
オバー:いるの⁉ いないの⁉ どっち!!
カキ:い、います
オバー:その子がいると楽しい⁉
カキ:楽しいですね、毎日ワクワクしています
オバー:でも不安になることもあるんじゃない?
カキ:ありますね

オバー:どういうときに?
カキ:僕のことどう思ってるんだろうって考える時とかです
オバー:それ彼女の答えを知りたいって好奇心でしょ?
カキ:そ、そうですね…その通りだと思います
オバー:不安と好奇心は同じもの。でもどっちが強く表に出るかって、実は自分で決めることできるのよ☆
カキ:それ教えてください!!
オバー:自分から不安に歩み寄っていくの。
カキ:不安に歩み寄る…ですか?

オバー:不安って何もしてないと際限なく頭の中で大きくなっていくの
カキ:何もしないと大きくなる
オバー:逆に自分から行動すると好奇心がどんどん大きくなる
カキ:そうか、僕は自分に今のチームで与えられた自由を、積極的に使っていなかったから不安が大きくなってたのか
オバー:カキはいろんなチームを渡っていく中で、自分を「赦す」ことを忘れてたのかもね
カキ:そうかもしれません…誰かに赦されることばかりを期待してたんですね
オバー:そうそう、このビーチに小さな三つの岩があるでしょ
カキ:ありますね

オバー:一番大きい海側の岩、エージ名島といって実は無人島なのw
カキ:岩じゃないんだ⁉
オバー:面白いよね、同じもの見ても、岩だと思えば岩、無人島と思えば島。なぜこんな差になったと思う?
カキ:おそらく島だと思った人は、ここで暮らしたいって思った。のかな?
オバー:好奇心よねw
カキ:面白いですw なんか今日は色々ありがとうございました!!
オバー:どういたしまして、間違っても不安に求婚するんじゃないよーw
カキ:オバーに好奇心もってきて良かったです☆
オバー:アラ、求婚されちゃった☆
END