夜行鳥トニ
トニ:こんばんはー こんばんはー キジムオバーいますか!?
オバー:誰だい!? こんな夜遅くに!?
トニ:こんばんはー こんばんはー キジムオバーいますか!?
オバー:誰だい!? こんな夜遅くに!?
トニ:夜分遅くにスイマセン。自分はゴジのチームに入れてもらってるトニっていいます。
オバー:ゴジのお仲間なんだね。でもこの時間に訪ねてくるのは遅すぎやしないかい?
トニ:じつはその件で相談したこととがありまして、オバーさんを訪ねてきたんです
オバー:そうなんだね。でも今夜はもう遅いし遠くからきてるんだから、まずは休なさい。
トニ:ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。
オバー:夜が明けたら、「泡瀬運動公園」を案内しながら話を聞いてあげるからね
トニ:はい、おやすみなさい。
【泡瀬運動公園レビュー】

オバーがトニを連れてやってきた「泡瀬運動公園」は、中城湾に面した数あるレジャースポットの中でも最大の規模を誇り、沖縄のプロサッカーチーム、FC琉球の本拠地でもあります。
海に面した海域は泡瀬干潟と呼ばれ、大型客船が停泊できるよう埋め立て工事が進められている光景を見ることができます。
高速道路からのアクセスもよく、数多くの渡り鳥が飛来する場所としても有名なところですから、バードウォッチングで訪れて見るもいいでしょう♪
トニ:ここすごいですねー いろんな設備があって公園っていうよりはチョットしたテーマパークじゃないですか!!
オバー:でしょ☆ 場所的にはもともと干潟だったとこなので、わたし達渡り鳥にとっても、いい場所なのよ。
トニ:ですね、ボクもここに定住しちゃおうかな
オバー:その若さで渡り鳥引退するのかい?
トニ:実はボク夜に行動するタイプなんです
オバー:それは渡り鳥に向いてないなw
トニ:ですよね、いつも太陽の出てる時間に移動するんで、キツクてキツクて…
オバー:で、昼間移動した日の夜はどうしてるの?
トニ:眠れずに起きてます

オバー:それはきついねー
トニ:そうなんです…でも夜行性の渡り鳥のチームって聞いたことないし
オバー:あるよ、そういうチーム
トニ:ホントですか!?
オバー:普通にあるw 満月バックに飛んでるのよく見るわよw
トニ:いいなぁ、ボクもそういうチーム探したほうがいいですかね!?
オバー:カラダのリズムに会わないなら、それでもいいと思うし、一羽渡り鳥っていう一人で旅をする選択だってあるんじゃない?
トニ:でも、それで渡り鳥っていえるんでしょうか?
オバー:それはなぜだい⁉

トニ:だって、ボクの親も、おじいちゃんやおばあちゃんも、ずっと代々旅をしてきたんですよ。ボクだけが渡り鳥をやめるなんて、なんかいけないような気がして…
オバー:渡り鳥であることは嬉しいけど、その生活には疲れてるって感じなのね
トニ:はい、親も旅の土産話を聞くの楽しみにしてるし…
オバー:期待に応えてあげたいんだね
トニ:喜んでくれるとボクも嬉しいんで
オバー:でもさ、そうなるとトニは幸せの基準を自分以外の誰かに依存してるってことよ。
トニ:幸せの基準⁉

オバー:例えば親が旅の土産話をイヤイヤ聞いてたらどうする⁉
トニ:話しませんね
オバー:相手が楽しんでくれてないから、自分も楽しくない。
トニ:そうなります
オバー:誰かを幸せにしたいって考えはいいことだけど、それだといつまでたってもトニ自信の幸せはやってこないのよ。
トニ:ワガママいっていいってことですか?
オバー:自分の責任で自分を幸せにするワガママならいいのよ。誰かから幸せをもらうためのワガママは依存っていうの。
トニ:依存か…親が喜んでくれることが、ボクの存在意義だって思い込んでましたね…

オバー:この運動公園、できるまでは色々反対意見多かったのよ。渡り鳥のやってくる場所を奪うのかって声もあったのよ。
トニ:そんなことがあったんですか⁉ みんなこんなに楽しそうなのに⁉
オバー:渡り鳥もがやってくる場所だって、ちっとも減ってないしねw
トニ:でも、今はみんなで便利に使えているんだから、結果としては良かったんですね。
オバー:未来がどうなるかなんて、結局誰にもわからないのよ。
トニ:自分が変化を選ばなくても、変化は必ずやってくる…
オバー:だから、どういう変化をしたいって自分から選択していくことが大切なの

トニ:幸せの基準を自分で選んでいくってことですね
オバー:どんな選択をしたとしても、アナタが幸せなら親も嬉しいと思うわよ♪
トニ:はい、ありがとうございます。なんかすっきりしました☆
オバー:で、どうするんだい⁉
トニ:渡り鳥は続けますが…
オバー:続けますが⁉
トニ:吟遊詩鳥を目指します!!
オバー:結局モテたいんかーいwww
END