アンチ浜


強がりゴジ


ゴジ:こんにちはー キジムオバーいらっしゃいますか?

オバー:はいはい、どちら様?

ゴジ:はじめまして、僕はゴジっていいます。マニとミイ一緒の渡り鳥チームでリーダーやってます

オバー:彼女達のチームリーダーなんだ⁉ それはさぞかし大変でしょうねw

ゴジ:確かに大変ですが、彼女たち最近しっかりしてきてて、なにかあったのって聞いたら、キジムオバーのおかげだって教えてくれたんです

オバー:www この島の海を案内してあげただけなんだけどねw

ゴジ:よろしければボクも案内してくれませんか?

オバー:いいですよ☆ それじゃ今日はチョット遠くの「アンチ浜」までいきましょうか

ゴジ:よろしくお願いします

オバー:なにか話したいことあったら、飛びながら聞かせてね

ゴジ:わかりました!!



【アンチ浜レビュー】

コジをつてれやってきた沖縄県北部、本部町瀬底島にある「アンチ浜」。車で行ける離島のビーチとして、もっとも利用しやすいロケーションにあります。

近隣には県内の有名な食品スーパーがいくつもあり、ビーチパーティーの食材も現地用達OK。マリンスポーツ体験を提供しているショップもあるので、総合的に海を楽しむことができるビーチといっていいでしょう。

船で離島まで渡るのはチョット辛い。そんな方でも安心して透明度の高い離島の海を楽しむことができるおススメビーチです♪



ゴジ:僕、チームのみんなにマジメで頭の硬いやつって思われてるんです

オバー:責任感ある立場なんだから、それくらいがいいんじゃない?

ゴジ:でも、チームみんなの安全のために、夜回りしようって提案したら誰も手を上げてくれなくて、結局俺だけが毎晩朝まで夜回りしたとか、こういったことが良くあるんです。

オバー:マニとミイは手伝ってくれないの?

ゴジ:彼女たちは手伝うっていってくれるんですが、僕が手伝ってほしいのは同性の渡り鳥なんです

オバー:それはなぜなの?

ゴジ:僕に任されてることって責任と同時に危険も伴うことも多いから

オバー:彼女たちに負担をかけたくないと

ゴジ:ですね、それにうちのチームには僕と同じくらい実力のあるヤツがけっこういるのに、誰も手伝うっていわないんです





オバー:お願いしたことあるの?

ゴジ:それはないですね

オバー:なぜお願いしないのよ?

ゴジ:前任のリーダーがめんどくさいこと手伝わせる奴だったんです。僕はあんな身勝手なリーダーにはなりたくない。

オバー:カッコイイじゃない☆ オバーあと10歳若かったら惚れてるわ

ゴジ:冗談はよしてください。僕は真剣に悩んでるんです

オバー:でもね、ゴジの悩みって簡単に解決できるのよ?

ゴジ:どうすればいいんですか!? 教えてください

オバー:さっきいったじゃない、お願いするの。

ゴジ:それじゃ僕が嫌いだった前任者と同じになってしまうじゃないですか?

オバー:前任者はどういった感じで手伝わせてたの?





ゴジ:自分でも簡単にできそうなことを手伝わせてましたね。

オバー:そいつすごいなw

ゴジ:もうね、ツラの皮が厚いっていうか、とてもヤな奴でした。

オバー:で、その元リーダーはゴジ以外の仲間に嫌われてた?

ゴジ:嫌うというよりは、みんな仕方ないなって感じで手伝ってましたっけ

オバー:ってことは嫌ってるのゴジだけじゃないw

ゴジ:そう…なりますね…

オバー:なぜだと思う⁉

ゴジ:わからないです

オバー:いい、よく聞いてね。

ゴジ:はい、教えてください!!





オバー:わたしたちは本能的に「赦す」ことがいいことだって知ってるの。いい換えると、お願いされた相手のことを好きになるってことね。

ゴジ:うそでしょ⁉

オバー:ホントよ☆

ゴジ:それじゃ僕はなぜ前のリーダーが嫌いなんですか? 納得いきません!!

オバー:ゴジは誰かに何かをお願いするって、自分の弱さだと思ってるでしょ?

ゴジ:はい、弱いリーダーなんて誰も求めてないと思うから

オバー:じゃ、なんで前のリーダーは皆に赦されてたんだと思う

ゴジ:もしかして弱いからですか…

オバー:惜しい!! 正確には、自分の弱さを認めることができる強いリーダーだからね☆





ゴジ:自分の弱さを認める…

オバー:弱さを認めるってすごく勇気のいることなのよ。自分はかっこ悪いですっていうことだもの。コジにそんなことできる?

ゴジ:キツイですね… 僕は一見弱く見えるリーダーの強さに嫉妬してたんだ…

オバー:そろそろ見えてくるかな? アンチ浜

ゴジ:もしかして橋の下にある砂浜ですか?

オバー:そそ、その橋の真下の砂浜部分だけ人が泳いでないでしょ⁉

ゴジ:確かに人影は橋下の左右にわかれてますね

オバー:あの橋の下ってすごく流れが速くて危険なのよ

ゴジ:そういうところってありますよね

オバー:ゴジならあそこで魚を取ろうと思う⁉

ゴジ:いや、もっと楽なところで取りますね

オバー:素直でいいじじゃないw そういう判断がかっこ悪いわけないでしょw

ゴジ:あっ、たしかに…





オバー:楽なことを選ぶのだって、必要なら逃げじゃないの。

ゴジ:正解はいくつもあるってことですか?

オバー:どっちかっていうと、どんなことも否定しない、受け入れていくってことね

ゴジ:赦し…ですね

オバー:周りにだけじゃなく、自分自身に対してもね☆

ゴジ:キジムオバー、今日はありがとございます!! なんかチョット楽になりました。

オバー:はいはい、今度来るときはお土産の一つでも持ってきなさいねw

ゴジ:いいですよ☆ 魚じゃなくてもいいですか⁉

オバー:別にいいけど、なぜ魚は持ってこれないの?

ゴジ:だって捕まえるの大変ですからw

オバー:ちやっかりしてるわねw 赦す☆



END